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「漱石ところどころ」第1回

第1回『満韓ところどころ』

「漱石ところどころ」と題したこの文章は、これからしばらく夏目漱石について、ところどころ、お話しようというもの。
この題は漱石の作品中でも一、二を争う「有名でない」作品、『満韓ところどころ』から取りました。
これは漱石の中国~朝鮮半島旅行記だが、韓(朝鮮半島)についての記述は皆無、満(中国)についてもちょびっとしか書かれておらず、「漱石ところどころ」じゃないか!と同時代に悪口?があったとか。
まず、この作品について少し紹介を。
旅行記、といっても漱石は「観光するぞ!」と旅立ったのではなく、親友に「今度つれてってやろうか」と言われて「じゃあ行こうか。」という感じ。
その親友とは中村是公、当時の南満州鉄道の総裁。詳しい説明は省いてざっくり言うと相当のお偉いさん。
といっても漱石にとっては是公は是公でただの友達。満州に着くと、周囲が是公を「総裁」と呼ぶことに違和感を隠せない。
この作品の面白みは、そんな「総裁」是公と「大作家」漱石という周囲の二人に対する扱いと、当人たちの「友達が遊びに来た(友達のところへ遊びに行った)」という気の抜けた感じの落差であろう。
これを読むと、どんなすごい人でもみんな友達と遊ぶときはこんな感じで、どこにいったか何をしたのかなんかは「ところどころ」しか思い出せないよね、と思うのです。
「大作家」漱石の旅行記ではなく、友達のところへ遊びにいった胃の弱い人の旅日記として読むのがいいのでは?
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