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滋賀の冬に「しぬ」を思う

滋賀の冬に「しぬ」を思う。
というのは、滋賀が死ぬほど寒いということではありません。
(まあ、寒いですが…)

連日「寒い寒い」とつぶやいている私ですが、
滋賀の冬の清廉さの中で思うことがあります。

しんしんと冷え込む中、街を歩いていると
駅の向こうに見える山、枯れ草ののびる田畑、くすんだ空の色に
「あ。今、いろんなものが死んでいってる。」
とこの前ふと思ったのです。


そう、それは今まで感じたことのない「しぬ」という感覚。

静かに沈んでいくような、まさしく「息をひきとる」ような。
すーっとなくなって、なくなるんだけどそこにあるような。


「「死」は忌み嫌うものではありません。」

と陽気な感じの坊さんが
11月末の夫のおばあちゃんのお葬式で言っていたことを思い出した。
地域や宗派によってお葬式のあり方、「死」の捉え方は違う。

私は仏教の高校に通っていた。
その学校を選んだのは特に理由はなく、まあ、すべり止めで、通うことになったのはいうなれば偶然で、
自分の家の宗派(といってもお葬式の時にどうするかって程度の信仰ですが…)とは違うものだった。
なんとなく違いを感じながら、また、共通な部分も感じながら、
結局、宗教って「死」を自分の中でどう理解するかってことなんだな、となんとなく思った。

なんとなく「死ぬ」とか「死んだ」とか
そういう言葉を憚る雰囲気が「生きている」うちはあって、
「生きている」人間がどんなに頑張っても経験することができない「死」。

自分たちが理解しうる範疇を超えた「死」に「生きている」私たちは当然恐れを抱く。
「生きていたい」私たちは「生きていく」中で「死」からはなるべく離れようと、もがく。
そうすると余計に「死」はわからないものになり、どんどん恐ろしいものになっていく。
だから「死」を受け入れることなんてできない。

いや「死」というのは言葉や論理であらわすことができる概念ではないのかもしれない。
そもそも「存在」しているものなのかどうかさえ、だんだんわからなくなってくる。
「呼び名」のようなものかもしれない。
わからないものをとりあえず「死」と呼んでみたような。


そう、だから、
滋賀のこの寒すぎる冬に、
いろんなものがだんだんと動きをなくしていくような
雪に埋まっていくようなこの感覚を
「ああ。言うなれば、これが「しぬ」かもしれない。」と思ったとき、
「生きている」私が実感しうる「死」はこれで、
それはなんてやわらかい澄みきった、それでいて厳しいものなんだと
「死」というものを少しだけ感じることができたのだった。


そして、最近作った歌を思い出した。
あやのちゃんのzine『別の星から降ってきたみたいだ』をもとに作った曲。

この中に「しわしわになってしぬよ」という歌詞がある。
これはあやのちゃんのzineからそのままとった。
私はここをどうしてもそのまま歌いたかった。
最初にこのzineを読んだ時、この言葉がひっかかったのだ。

「私はこんなふうに「しぬ」という言葉を使えない。
 どうして当時まだ高校生だったあやのちゃんにはできたんだろう。」


今まで聞いたことのない、やわらかい、そして冷たい「しぬ」という言葉。
大げさにいうと、ちょっと怖かったのである。
そして、滋賀の冬を2回体験して気が付いた。


「ああ。あやのちゃんの言ってた「しぬ」って、これだ。」と。


……

あやのちゃんに聞いたわけじゃないので、「違います。」って言われるかも。
いや、きっとあやのちゃんは気付いていない。
いやいや、気付いているんだけど、気付いていることに気付いていない。
いやいやいや、気付いていないのは私だったんだ。
「しぬ」ということ。
それを彼女はここで小さい頃から感じ取っていたんだと思う。
言葉で理解する前に、感じ取る「しぬ」。
そして、それは「しわしわになってしぬよ」という言葉になった。

だから私は、滋賀の冬のようなメロディにのせてこのフレーズを歌おうと思った。



「しわしわになってしぬよ」



滋賀の冬に「しぬ」を思う。







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メリークリスマス!音楽を聴こう。

メリークリスマス。
風邪ひいてます。
なかなかすっきり治りません。
今年は風邪をひかん!しっかり自己管理するんだ!と意気込んでいたのに
あっさり風邪をひきました。
しかも寝冷え(子供か…)
まあ、治りつつあります。
流行りのおなかが痛くなるやつではありません。
手洗いうがいしましょう。


そんなわけでクリスマス(というか三連休)は家で過ごしました。
おともはこちら。


indiepoplesson.jpg



















Twee Grrrls Clubのディスクガイド『INDIE POP LESSON』
もちろん知っている音源も、既に持っている音源も載っているんだけど、
知らないものがたくさん!私やっぱりまだまだ勉強不足です。
いい音楽を知らないなんて人生損している!
これを見ながらまだ聴かぬ音楽に夢をはせる…そんなクリスマスでした。


そしてなによりも!
音楽を「掘っている」人の話って本当におもしろい。
(間違ってほしくないのは、『掘っている自分が好きなだけの人』の話ではないということ。
それは単なる音楽知識、しかも実はあまり深くない、のひけらかしでしかないので
聞いていてもあまり面白くないのです…これはそんなのではない!)
Twee Grrrls Clubのメンバーのそれぞれのレビューが音楽への愛にあふれていて
読んでいてわくわくする。
いいな。買ってよかった。

これが届いて大変喜んでいたのは私だけではない。
夫も大盛り上がり!!
Tweeのsumireさんのお店「VIOLET AND CLAIRE」で注文すると付いてくる特典、
かわいい猫バックを見て、
「おおー!この猫、『POSTCARD』やんかー!」
本を開けて
「おおー!これあるぞ!これも持ってるぞ!これはあの時あの店であいつと探して…」
…しばらく音楽の話が続いた。

そうそう。忘れてた。
この人も音楽を掘り続けている人だった。
今も毎日のように海外のレコ屋(安いらしい…)から届くCD。
青春時代は大学サボって友達とCDを掘る毎日…
だから、この人の音楽がいいと思ったんだった。

その後、本を見ながら彼の二千枚くらいのCDをがさごそ掘り返しました。
ちょっとずつゆっくり聴いていこう♪
あ!彼が持っていなくて、私が持っていたやつもあるんですよ!一応言っておこう。(←負けず嫌い。負けてるけど…悔しい!)
「ないやつあったら、買おう!!」と二人で話していたのでした。


そう。
私はやっぱりちゃんと音楽を聴いていて、ちゃんと音楽を愛している人の作る音楽が、音楽空間が、いいな。

もちろん音楽は「ちゃんと」聴く必要なんてどこにもないし、
実は「ちゃんと」聴かなくたって音楽は作ることができる。
そしてそんなふうに作られた音楽でも人を喜ばせることは可能である。
現に世界は結構そんな音楽であふれていて、
それでエンターテイメントとして成り立っている。
音楽の楽しみ方は人それぞれ自由だし、別に「ちゃんと」聴かなくたって全然構わない。
別に誰もそれを責める権利はない。


でも結局そんなふうに作られた音楽なんて底が知れてるんだよね…
(と、私は思う。もちろん私もまだまだ!まだまだまだ!!全然!!)
ミュージシャンでも、ミュージシャンじゃなくても
音楽掘っていて、ちゃんと音楽聴いている人はたくさんいて、
そういう人に直接でも間接でも出会うと
とってもうれしくてわくわくして、
そして私はまだまだ音楽を聴けていない。もっと探しにいかなくちゃ!という気分になる。

そう。
まだ聴いていない音楽がこの世にあるということは
なんてすばらしいことなんだろう。


そんな大切なことを、ちょっとしばらく忘れていました。
反省。
それに気付いたクリスマスでした。


あ。今日がクリスマスですね。

メリークリスマス!!
私は音楽を聴こう。


ミニバラさん

12/7のライブ「かえるとバラ」@半月舎 で
半月舎の舎員御子柴さんにピンクのミニバラをいただきました。




ピンクのミニバラ





















可愛らしい。









写真






















だんだん開いて行く様子がきれいで。









写真 (2)




























ところで、

私の曲『ミニバラ』の歌詞には、実は「ミニバラ」という単語はでてこないんです。

かえるさんには「ミニバラさん」と呼ばれています。

いつのまにか名前になりました。

うふふふ。


「かえるとバラ~半月に会いましょう~」

12/7に滋賀彦根の古本屋さん半月舎にて
かえるさんとライブをしました。





ステージを作ってくれたのはあやのちゃん。
こんな感じ。




写真 (3)






















可愛らしい灯りと優しいカーテン。
私の持っていったキャンドルとでふんわりした光のステージになりました。
いつものぎらぎらしたライトではない光(それも嫌いじゃないけど)。
いつも力が入りすぎて空回るから、肩の力を抜いて歌いたい。

guitar picnicのときも素敵な飾り付けをしてくれたあやのちゃん。
彼女の作るものはいつもふんわりしながらもなんだかわくわくするんです。
そんな気持ち、大事やなと思います。
ありがとう。あやのちゃん。







そしてそして。
同じく彦根のシャツ屋さんCOMMUNEでオーダーしたワンピースを着ました。






写真 (1)





















シンプル、といってもただ「少ない」シンプルではなく「無駄を省いた」洗練されたシンプル。
コミューンのシャツはいつもシンプルでかっこいい。
そこで思ったのです。

「この洗練されたシンプルからでてくる「かわいい」を提案してほしい。」

甘すぎず、格好つけすぎず、シンプルでかわいいもの。
そういう姿で歌を歌いたい。
そういう「かわいい」をずっと求めていたい。

このワンピース、本当に精巧に作られているんです。
細かいこだわりがたくさんあるんです。
これが職人技なんやな、と感心するばかり。
これを着て、いい加減な気持ちでは歌えません。
心地よい緊張感。
そんな気持ちまで縫われているワンピースです。









そして超多忙なスケジュールの中、出演していただいたかえるさん。
かえるさんは滋賀県立大学の教授、かえる目というバンドのフロントマン、と
いろんな顔を持つ方です。
「おっさんのからだにユーミンが宿った」
というキャッチフレーズの通り、なんとも味のある深みのある歌。
そしてその場にいる人みんなを引き込むゆかいなステージ。
お客さんとして来てくれた小さな女の子との即興コラボも。


「子供がいるライブはいいライブになる。」とかえるさん。









IMG_1039.jpg


















本当にありがとうございました。



そして、
寒い中ライブをみにきていただいた皆さん、

そしてそして
このライブの企画を快く引き受けて下さり、
おいしい芋煮とみそおにぎり(写真がなくて残念!とってもおいしかったんです!)も
用意していただいた半月舎さん。

みなさんのおかげでとても楽しい夜になりました。
本当にありがとうございました。




セットリスト

1 ミニバラ
2 別の星から降ってきたみたいだ
3 メトロポリタン美術館(カバー)
4 ハッピーアイスクリーム
5 あおあらし


新曲が2曲。
ちょっと特別な2曲です。

「別の星から降ってきたみたいだ」は
 あやのちゃんの同タイトルのzineをイメージして作ったもの。

「ハッピーアイスクリーム」は
 commnd sssという音楽大好き三人組の女の子たちをイメージして作ったもの。
 彼女たちは「ハッピーアイスクリーム」というzineを作っています。

自分の頭の中だけで曲を作るのはやめて、
私にわくわくをくれた人やものをイメージして作ってみる。
そうしたらとても楽しくて。
曲作りが楽しく思えたのはいつ振りだろう。
もちろんつくる苦しさはいつでも同じなんだけど。
彼女たちのおかげで大切なことを思い出したみたいです。

あやのちゃん、あおいちゃん、なみちゃん、まふゆちゃん、ありがとう。





自分が心から楽しいと思えるライブをしていきたい。

どこでも歌えるのだから。









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